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  ブレードランナー(原題:Blade Runner)
   監 督 :リドリー・スコット
   出 演 :ハリソン・フォード、ルトガー・ハウアー、
   ジャンル:アクション(SF)
   2007年  アメリカ



 
注)以下、ネタバレだらけです! 

【あらすじ】
 レプリカントと呼ばれるたった4年の寿命しかない人造人間が脱走して地球に潜伏している、と既にブレードランナー(レプリカント専任捜査官)を退職していたリック・デッカード(ハリソン・フォード)は呼び出されます。
 
 様々な出来事の末、三人まで解任=射殺したデッカードはリーダーのバッティ(ルトガー・ハウアー)と最後の対決に挑みます。
 しかし、優れた戦闘能力のバッティに建物の屋上に追い詰められあわや転落という所で、バッティの寿命が尽き、それを悟ったバッティに救い上げられるのです。
 バッティは穏やかな顔の死を迎えます。


【感想】
 それまでのSFと言うと、銀色の服を着てきれいな通りを歩いてゆっくり開く自動ドアを抜け…というイメージだったのですが、これは酸性雨が降りしきる中、ゴチャゴチャした狭い路地の奥には屋台があって、なんてそれまでのイメージをすっかりぶち壊してくれるものでした。
 空中を飛ぶ乗り物も出てはいますが、SFが地に足のついた作品になった先陣でしょう。(スターウォーズもそうでしたね)
 いつまでも残るものは、自分のテイストを持っていますね。



酸性雨が降る街の裏路地のアジア人の屋台で飯を食う!
これって、未来?

 話がどんどん進んでいき解釈が追い付かなくならないようにご注意。
 メインの流れに沿って、デッカードと新型レプリカント(寿命が長い)・レイチェルの恋もありますが、腕利きの連絡係ガスがわざとレイチェルを見逃したのは今まで通り「寿命」が短いと思っていたからなのでしょう。

 ルトガー・ハウアーはこの映画以外ではあまり良い役を見た事がありません。
 ここでは個性的で光っていました。



  2019.03.    ................ 傑作映画館の目次ページへ